高齢者に増えている腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょう...
2012年8月24日
高齢者に増えている腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
間欠跛行(かんけつはこう)が代表的な症状
腰はその字のごとく、身体の要(かなめ)であり、人間にとって非常に大事な場所です。背骨の腰の部分は5つの骨(腰椎)とクッションの役割を果たす 椎間板(ついかんばん)でできており、周りの筋肉で支えられています。年齢を重ねると筋肉が弱まり、椎間板(ついかんばん)の水分も失われ、しなりがなく なると腰が痛み出します。
高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、加齢によって関節や靭帯(じんたい)が肥厚したり、椎間板(ついかんばん)が 飛び出したりして背骨の中の脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、中の神経を圧迫することによって起こります。少し歩くと痛みやしびれで歩けなくなり、休 むとまた歩けるようになるといった間欠跛行(かんけつはこう)が代表的な症状です。後ろへ反ると痛みやしびれが強くなり、前かがみになるとラクになりま す。X線検査では多くの腰椎で椎間板(ついかんばん)が狭くなっている、骨棘(こっきょく)が多い、関節が重なり合っているなどの所見が見られます。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアと並んで整形外科的な腰痛の代表的な疾患です が、これ以外に内科的腰痛や心理的ストレスなどによる腰痛もあります。女性の場合、子宮内膜症や卵巣のう腫など婦人科疾患でも高い割合で腰痛が起こりま す。
医療法人社団 金田整形外科
院長 金田 庸一 (かねだ よういち)
埼玉県 吉川市