腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)には ...
2012年8月24日
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)には
3つのタイプが服薬で血流を良くして栄養障害を改善
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)には(1)馬尾型(2)神経根型(3)混合型の3つのタイプがあります。馬尾型は脊柱管 の中の神経の束である馬尾が圧迫されるもので、お尻や会陰部がビリビリした感じになったり、両下肢のしびれや麻痺が広範囲に出ます。排尿や排便に障害が出 ることもあります。神経根型は馬尾から分かれて下肢に伸びている神経根が圧迫されるもので、下肢の痛みやしびれが起こります。混合型は両方の症状が出ま す。
治療はまず薬物療法を行います。血流を良くして、圧迫による神経の栄養障害を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤の服用が効果的です。漢方薬 を併用するとよい場合もあります。神経根型で痛みが強い場合は神経根ブロックを行って、神経の腫れを抑えます。腰を安定させ、後ろに反りにくくするコル セットを装着する装具療法もあります。排尿排便障害がある、脚が麻痺して持ち上がらない、強い下肢痛のため眠れないなど日常生活に支障がある場合は手術を 勧めます。
医療法人社団 金田整形外科
院長 金田 庸一 (かねだ よういち)
埼玉県 吉川市